適度なサシと濃厚な旨みを持つ「あやはし牛」は、うるま市生まれのブランド牛。
黒毛和牛を地元の子どもたちに味わってもらい、地域振興にもつなげたいよね。
うるま市産の「あやはし牛」は、少量生産の希少なブランド牛。うるマルシェでは一頭買いして、さまざまな部位をお求めやすい価格で皆さまにご提供しています。今回は生産者の根保操さんを農場に訪ねました。
沖縄県は食肉用の子牛の生産がさかんで、神戸牛・近江牛・松坂牛をはじめとする銘柄牛の多くが実は沖縄生まれ。子牛は県外に出荷され、各産地で肥育されて「和牛」として市場に並びます。うるま市与那城(よなしろ)にある彩橋フーズ(株)の根保操(ねほみさお)さんも、2008年に黒毛和牛の子牛の生産農家になりました。
根保さんが沖縄県産のブランド牛「あやはし牛」を出荷しはじめたのは2015年ごろ。2019年の出荷数は28頭というから、沖縄県内でもなかなかお目にかかれない希少な和牛なのです。
「沖縄は和牛の産地なのに、自分たちで育てても食べる機会がなかなかなかった。繁殖がさかんなら、和牛の市場が沖縄にあってもいいじゃないかと思ってね。まだ生産量が少ないので、ほぼうるま市内にしか卸してないよ」と根保さんはいいます。
彩橋フーズでは食肉用と繁殖用の牛はそれぞれ別々に飼育されていて、こちらが食肉用の黒毛和牛。肉色をよくするために食肉用の牛には干し草を与えるなど、飼育目的によって世話の仕方にも違いがあるそうです。
「生き物相手だから休みはないよ〜」とのことで、出産が夜中になることも当たり前。この日はたまたま、生まれて間もない子牛にお目にかかることができました!
生まれて3〜4日後には母牛と離して人工保育するのが、農家では一般的だそう。毎朝、ミルクをあげながら子牛の様子をみることで、たとえ体調不良になった場合でも早期発見できるといいます。
こうして根保さんのもとで大切に育てられた牛は、オスなら成牛になった時点で出荷。メスなら平均5〜6回の出産を経て食肉牛になるそうです。経産牛というと肉質が硬いというイメージをお持ちの方がいるかも知れませんが、いえいえ、どうして。
「近ごろの黒毛和牛はサシが入りやすく、加えて経産牛は肉の旨みが濃厚なのが特徴。おかげさまで肉質にも大変好評をいただいています」と根保さん。
農場を営んで2020年で12年目になるという根保さんですが、高校卒業後はミュージシャンを目指して上京したこともあるロック魂の持ち主!? 沖縄に戻って祖父が社長を務めていた食肉センターで働いたのち、うるま市で居酒屋を開業し、30代で2店舗・十数人のスタッフを抱える人気店にまで成長させたといいます。
「当時の僕の仕事は毎日お客さんとゴルフして、酒を飲むこと。今考えると、そういう生活に無理があったんだろうね。なにを思いまちがったのか、牛飼いになっちゃったよ」と笑顔をみせます。
うるマルシェオリジナルの「うるまの台所 牛汁」は、こうした根保さんの思いと沖縄の食品加工会社「オキハム」とのコラボにより生まれたもの。こちらも自信を持ってお届けしたい品なので、ぜひ精肉と合わせてお楽しみくださいね。
さらにうるマルシェでは、根保さんの発案で子ども食堂の企画も進行中!
沖縄の伝統文化「闘牛」から生まれたご当地ヒーロー「闘牛戦士ワイドー」も全面協力してくれることになり、この日はワイドーの生みの親で闘牛実況アナウンサーでもある伊波大志さんも顔を見せてくれました。
二人そろってのワイドーポーズ、いただきました〜! 根保さん、そして大志さん、ありがとうございました! ぜひ、これからも一緒に地域を盛り上げていきましょうね。
めっちゃカッコいい「闘牛戦士ワイドー」の勇姿はこちらから。
子ども食堂の開催情報は、うるマルシェのWEBサイト、facebook、Instagramなどで随時発信していきますので、ぜひSNSのフォローもよろしくお願いします。
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※この記事は2020年7月の取材にもとづいて作成されたものです。