豊かな湧き水と有機堆肥で、年間50種類近い野菜や果物を育ててます。
頼まれると断れなくて、いろいろな農作物づくりにチャレンジするように…(笑)
うるマルシェ生産者協議会には現在700名を超えるの生産者が登録していて、会員さんたちが日々、おいしい野菜や果物を店頭に届けてくれます。今回は2019年のうるマルシェオクラ生産の部売上第1位に輝いた会員の山内誠さんを訪ねました。
やってきたのは、うるま市石川で少量多品種栽培に取り組む山内誠(やまうちまこと)さんの「山内ファーム」です。約2000坪の敷地には、目移りするほどいろんな作物がい〜っぱい! どれもすくすくと気持ちよさそうに枝や葉を揺らしています。背後を丘陵に囲まれ、清々しい風が心地よく抜ける畑をキョロキョロと見まわすと…あ、いました、いました!やまさ〜〜ん!
「今育てている野菜や果物は夏場15〜16種類、冬場30種類くらいかな。勝手に生えてきたやつもあるんだけどね(笑)。取引先から頼まれると断れなくて、ハーブやサラダ用の西洋野菜なんかも試行錯誤しながら作るうちに、どんどん数が増えてきた」と、山内さんは照れ笑いします。
この日は5月下旬ごろから出荷が始まり、夏場に最盛期を迎えるオクラの収穫作業中。年間を通して、毎朝3時半に起きてマラソンし、収穫や袋詰めの作業をして、お昼ごろにはうるマルシェに山内さん(@マラソン好き)の農作物が並びます。収穫したオクラをその場でポリポリといただいてみたら、そのみずみずしさと甘さに感激しました!
もともと生き物や植物が好きで、琉球大学教育学部で理科を専攻したという山内さん。趣味でやっていた家庭菜園の楽しさが高じて、2014年に本格的に農業を始めたといいます。
「この土地はもともと手がつけられないほどのジャングルだったよ。最初は800坪くらいを自分たちで開拓して、山の土を500tほど入れて畑にした。それからまわりの雑木林も徐々に開拓していって、今の規模にまで広げたんだよね」
畑の背後にある丘陵は自然の湧き水の宝庫。灌漑(かんがい)用水にはその湧き水を利用していて、水路には手長エビやウナギ(!?)などの生き物も生息しているとか。畑の地下にも水脈が通っているそうで、山内さんの作る農作物がみずみずしいのはそのおかげだといいます。
農園のすぐ近くにたまたま養豚農家があったのも好条件。養豚農家と契約して手に入れている有機肥料は、栄養分が豊富なうえに持ちもいいそうで、作物の力強さが全然違うと山内さん。
作物のなかには、写真のオクラのようにタネを取って苗から作っているものも多々。山内さんが作る野菜や果物は自然に近い形で育てられているのもありがたいですね〜。
夏場にうるマルシェに並ぶのは丸オクラ・角オクラのほか、赤シソ(写真)やモロヘイヤ、インゲン、きゅうりなどなど。今後、珍しい作物が出てくることもあるはずなので、ラベルに山内さんの名前がある商品を見かけたら、そちらも手にとってみてくださいね。
ちなみに売り場には、山内さん手作りのレシピも貼ってあります。いずれそれらの料理レシピも発信していきたいと思っていますので、楽しみにしていてくださいね! ということで、やまさん、また冬野菜の時期に畑にお邪魔させてくださ〜い。今回はどうもありがとうございました!
※この記事は2020年5月の取材にもとづいて作成されたものです。