生産者紹介04. マンゴー農家「マンゴラン」 新垣智也さん(沖縄・うるま市具志川)

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おじーから受け継いだ甘くジューシーな完熟マンゴーを採りたてでお届け!

栄養豊富な土壌でうるまの太陽と風を浴びて育った質のよさが自慢です。

沖縄の夏の味覚といえば、南国のフルーツ特有の濃厚な味わいが大人気の…マンゴー! うるマルシェでは例年6月上旬〜7月下旬ごろにお取り扱い。ご自宅用のほか、贈答用などとして県内外への発送も可能です。

今回訪ねたのは、うるま市具志川でマンゴー農園「マンゴラン」を営む新垣智也(あらかきともや)さんの畑。あまり知られていないかも知れませんが、実はうるま市はマンゴー栽培もさかん。新垣さんは約2100坪、計4棟のハウスでマンゴーを作っています。

こちらが6月の出荷を目前に、真っ赤に色づいたマンゴーが鈴なりの加温式ハウス。「うちは加温式と無加温式のハウスを併用して収穫時期をずらしていて、2ヶ月近く出荷が続きます。日当たりも風通しもいいハウスなので甘みもバッチリのってますよ(笑)」と智也さん。

マンゴーの品質の決め手となる要素はいくつかあるそうですが、日当たりと風通しがまず重要。実の上についているパネルはマンゴーの日焼けを防ぐもの、下についているパネルは実がお尻まで赤く熟すよう太陽光を反射させるもの。ハウスになっている膨大な数の実ひとつ一つにこの作業を施していくことで、甘みや赤みが強い上質なマンゴーになります。暑い中、大変な作業ですよね。

また、加温式ハウスはボイラーで加温したり、自動のファンで風を通すことでマンゴーの生育に適した室温が保てる仕組みになっています。マイクロスプリンクラーを使った毎朝の水やりも自動。写真の水やりシステムは智也さん自作というから驚きです。智也さんはこうした作業の効率化によって、広大な畑をほぼ一人で管理できるようになったといいます。

智也さんが農業に携わるようになったのは、もともと菊やランを作っていた祖父が2007年にマンゴー栽培を始めたのがきっかけ。「僕はかつてホームページの制作・管理やSEO対策などをメインに、ネット通販の仕事に関わっていました。11年におじーのマンゴーを売る通販サイトを立ち上げたのですが、おじーが高齢になったので栽培そのものも継いだんです」

温度管理や水やりの自動化、収穫しやすい位置に実がつくように枝を剪定するなど、智也さんが前職を通して培った知識やノウハウはマンゴー栽培の効率化にも生かされています。今後は、IoT技術を取り入れた農業にも取り組むそうで、きっとおじーにとっても頼もしい存在でしょうね。

「僕なりにいろいろ工夫もしていますが、それでもやっぱりマンゴー栽培に一番大切な土づくりは、おじーの教えを忠実に守っていますよ」と智也さん。

「化学肥料が悪いとは言わないが自然が作り出すものには勝てないよ」というのがおじーの口ぐせ。現在のハウスのベースとなっている土は、森の葉や小枝や草などを微生物の力で分解・発酵させて2年かけて養生したもの。マンゴーを収穫したあとは、森の間伐材などで作ったチップを毎年追加して、翌年の収穫に向けて養分豊富な土壌を作っていきます。

おじーの知恵と智也さんの工夫で結実したマンゴーは、一番おいしい状態で収穫され、うるマルシェに届きます。真っ赤に熟したその味は甘さ濃厚でジューシー!! 店頭に試食が並んでいることもあるので、より多くの方に味わっていただけるとうれしいです。智也さん、暑い中での収穫、おつかれさま。今年もマンゴー楽しみにしていますね。ありがとうございました!

「マンゴラン」https://mangoran.jp/

※この記事は2020年5月の取材にもとづいて作成されたものです。

2020-06-12T15:51:16+09:00

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