《体験レポート》
県産小麦 島麦かなさんdeお料理教室
うるま市でも小麦が栽培されていることをご存じでしたか?
沖縄では戦前、麦栽培がおこなわれていたそうです。
地域の「うまちー」で麦を奉納する(伊計島など)習慣が残っていることからも沖縄と麦栽培は生活の一部だったことがうかがい知れます。
(沖縄県麦生産組合副会長 金城太生郎さん資料より)
(2021年麦ウマチー うるマルシェにて)
「かなさん=愛おしい」というこのネーミングは、農家さんが丹精込めて作った小麦を想う気持ちを表しているそうです。
~うるまで復活した麦の食文化~
今回は料理を通して伝承・創造・繋ぐをテーマに、『県産小麦 島麦かなさんdeお料理教室』を開催しました。
《伝承》
ちんすこう
薬膳琉花 宮國 由紀恵さん
琉球王朝時代、小麦は貴重なもので、王族しか食べることができなかったそうです。
伝統的な作り方、ちんすこうの材料は、基本小麦粉、ラード、砂糖の三つの材料で作るちんすこうは素朴でありながら、存在感溢れる食感と香りで口の中が満たされます。
シンプルだからこそ感じる全粒粉の食感と香りがたまりません。
●小麦(しょうばく)
心臓の機能を安定させ、精神を安定させる
●ラード
胃腸や肺・大腸を潤す働きがある。便秘・空咳・皮膚の乾燥を潤す効果がある
少しお疲れの時に、バクバク食べちゃいたい気持ちを抑えつつ( *´艸`)、体と心の健康のために取り入れていきたい食材ですね♫
《創造》
台湾カステラ
うるマルシェベーカリー部門長
金村直樹さん
島野菜キッシュ
テトネーゼキッチン 手登根 節子さん
うるマルシェで大人気の台湾カステラ♡
毎日、予約でいっぱい!そして焼き上がり時間には店内に行列ができるほどの人気です。
それもそのはず、、、
「島麦かなさん」をはじめ、それぞれの素材を活かすために何度もレシピを見直したそうです。
そして、島野菜を愛してやまない手登根さん。
季節の島野菜を混ぜ込んだペイストリーの土台は、「島麦かなさん」を配合した生地。
「島麦かなさん」の分量はどちらも材料の10%未満ではありますが、小麦の香りとモチっとした食感は島麦かなさんから生まれるもの。
少量ではありますが、なくてはならない素材なんです。
《繋ぐ》
沖縄そば麺作り
金月そば 金城太生郎さん
沖縄と言えば、沖縄そば!というほど、県民はもちろん観光客にも人気のメニューの一つですよね♫
今回は、沖縄そばの麺をなんと「島麦かなさん」100%と贅沢に使用した麺づくり!!!
粉と水が混ざり合うときの小麦の香り、そしてもちっプリっとした食感がたまりません♫
沖縄県麦生産組合副会長でもある、金城さん。
製粉加工者として、生産者と製造者、そして購入者とすべてに関わり、「島麦かなさん」を沖縄県内に繋いでいます。
今年、うるマルシェも津堅島に麦を植えました。
生産者の仲里さんにご指導ただき、無事収穫することができました。
県内の沖縄そばが、県産100%の麺で食べることのできる日を夢見ている私です(*´꒳`*)
うるまなびマルシェ担当 澤岻